ご自身でもエアコンのお掃除は可能です

エアコンクリーニングを自分で行うことは可能ですが、正しい方法と安全対策を守ることが重要です。

以下に、自分でエアコンクリーニングを行うための基本的な手順を説明します。

1. 準備

- **電源を切る**: 安全のために、エアコンの電源を完全に切ります。プラグを抜くとより安心です。

- **掃除道具の準備**: 以下の道具を用意します。
- 柔らかいブラシ
- 掃除機（ブラシ付きのアタッチメントがあると良い）
- 乾いた布
- 水と中性洗剤（エアコン専用クリーナーがあると便利）
- 手袋（作業中の保護）

2. フィルターの清掃

- **フィルターを取り外す**: エアコンの前面パネルを開け、フィルターを慎重に取り外します。

- **ホコリや汚れを取り除く**: フィルターを掃除機のブラシで軽く吸い取ります。ひどい汚れがある場合は、水洗いも可能ですが、十分に乾燥させてから再装着します。

- **乾燥**: 水洗いしたフィルターは完全に乾かしてから、再びエアコンに取り付けます。

3. 外部パネルとコイルの清掃

- **外部パネルの清掃**: 柔らかい布でエアコンの外部パネルを拭きます。中性洗剤を少し含ませた布を使うと良いですが、洗剤が残らないように注意します。

- **コイルの清掃**: コイルは非常に繊細な部品なので、掃除機のブラシで優しく掃除するか、エアコンクリーナーを使用します。クリーナーを使う場合は、製品の説明書に従い、適切に使用します。

4. ファンの清掃

- **ファンのチェック**: エアコンの内部ファンはアクセスが難しい場合がありますが、できる範囲で柔らかいブラシや掃除機で清掃します。汚れがひどい場合は専門業者に依頼するのが良いでしょう。

5. 再組立てと動作確認

- **再組立て**: 取り外したフィルターやパネルを元に戻します。フィルターは正しく装着されていることを確認してください。

- **動作確認**: 電源を入れて、エアコンが正常に動作するかを確認します。風量や冷暖房の効き具合もチェックし、問題がないか確認します。

6. その他の注意点

- **注意深く作業する**: 電気機器を扱う際には十分な注意が必要です。特に内部の掃除には気を付け、無理に触らないようにしましょう。

- **作業の頻度**: 通常はシーズンごとにクリーニングを行うと良いですが、エアコンの使用頻度や環境に応じて調整してください。

自分でエアコンクリーニングを行うことでコストを抑えられますが、内部の清掃やトラブル対応には限界があるため、必要に応じて専門業者に依頼するのも良い選択です。

エアコンのカビについて

エアコンのカビは、健康やエアコンの効率に悪影響を与えるため、

早めに対策を講じることが重要です。以下に、エアコンのカビについての情報と対策を紹介します。

1. **カビの原因**

- **湿気**: エアコン内部は湿気が溜まりやすく、これがカビの発生原因となります。特に冷房運転後にエアコン内部が湿ったままだと、カビが繁殖しやすくなります。

- **埃や汚れ**: フィルターや内部に溜まった埃や汚れがカビの栄養源となり、カビの繁殖を促進します。

- **温度差**: 冷房と外気との温度差で結露が発生し、それがカビの温床となります。

2. **カビが及ぼす影響**

- **健康被害**: カビの胞子が空気中に飛散すると、アレルギーや喘息、皮膚炎などの健康被害を引き起こす可能性があります。

- **エアコンの性能低下**: カビがフィルターや内部に付着すると、エアコンの風量が減少し、効率が悪くなります。また、異臭が発生することもあります。

3. **カビの予防方法**

- **定期的なフィルター清掃**: フィルターをこまめに掃除することで、埃や汚れを取り除き、カビの発生を防ぎます。少なくとも月に一度はフィルターを清掃することが推奨されます。

- **エアコン内部の乾燥**: 冷房運転後に「送風モード」を10〜15分間使用して、内部を乾燥させることで、カビの発生を抑えます。

- **除湿機能の利用**: エアコンの除湿機能を活用して、室内やエアコン内部の湿度を低く保つことも有効です。

- **定期的なメンテナンス**: プロによる定期的なメンテナンスやクリーニングを依頼することで、内部のカビや汚れを徹底的に除去できます。

4. **カビの除去方法**

- **フィルターの掃除**: フィルターを取り外して水洗いし、陰干しで完全に乾かします。

- **アルコール消毒**: アルコールスプレーを使用して、フィルターや吹き出し口周辺を消毒します。

- **エアコン内部の掃除**: 内部のカビは目に見えない部分にまで広がっていることが多く、専用の洗浄剤やプロによるクリーニングが必要です。専用のエアコン洗浄スプレーを使うこともできますが、効果は一時的であることが多いです。

5. **プロによるエアコンクリーニング**

- **専門業者に依頼**: 業務用エアコンや家庭用エアコンのカビが深刻な場合、専門のクリーニング業者に依頼するのが最も確実です。高圧洗浄機を使用して内部のカビや汚れを徹底的に取り除き、エアコンの性能を回復させます。

6. **カビ対策製品の活用**

- **エアコン用の抗菌フィルター**: 抗菌・防カビ効果のあるフィルターを使用することで、カビの発生を抑えることができます。

- **除湿器や除湿剤**: 室内の湿度を調整することで、エアコン内のカビの発生を防ぐことができます。
エアコンのカビは、早めの対策が重要です。健康を守り、エアコンを長持ちさせるためにも、定期的なメンテナンスとクリーニングを心がけましょう。

お掃除機能付きはなぜ高くなる？

お掃除機能付きエアコンのクリーニングが高額になる理由は、以下のような複数の要因によります。

1. **複雑な構造**

- **部品の多さ**:

お掃除機能付きエアコンは、通常のエアコンに比べて内部構造が複雑です。自動でフィルターを掃除する機構や、ダクト、モーター、センサーなど、多くの部品が追加されています。

- **分解の手間**:

クリーニングを行う際に、これらの部品を慎重に取り外す必要があり、分解と再組み立てに時間と手間がかかります。

2. **高度な技術が必要**

- **専門知識**:

お掃除機能付きエアコンの構造や仕組みを理解している技術者が必要です。これには専門的な訓練や経験が求められ、一般的なエアコンクリーニングに比べて高度な技術が必要です。

- **故障リスクの回避**:

多くの部品が繊細で、分解や再組み立ての際に誤って破損させるリスクがあるため、技術者には細心の注意が求められます。

3. **専用の道具や機器が必要**

- **特殊なクリーニング機器**:

お掃除機能付きエアコンの内部まで徹底的に掃除するためには、通常のエアコン用とは異なる専用の洗浄機やツールが必要になる場合があります。

- **洗浄液の種類**:

特定の部品に適した洗浄液や、デリケートなセンサーや電子部品を傷つけないためのクリーニング用品が必要です。

4. **作業時間の長さ**

- **時間がかかる**:

複雑な分解・再組み立て、細部にわたるクリーニング作業が必要であるため、通常のエアコンよりも作業時間が長くなります。そのため、技術者の人件費も高くなります。

5. **保証とアフターケア**

- **保証対応**:

高度な技術と時間を要する作業には、作業後の保証やアフターケアが含まれることが多く、それも価格に反映されます。
- **リスク管理**:

複雑な作業にはリスクが伴うため、万が一のトラブルに備えたリスク管理コストも価格に含まれていることがあります。

お掃除機能付きエアコンのクリーニングが高額になるのは、構造の複雑さ、高度な技術の必要性、専用機器の使用、作業時間の長さ、そして保証やリスク管理のコストが重なっているためです。結果として、クリーニング業者が提供するサービスの品質や信頼性も高くなる傾向があります。